恐怖政治を行い長期間の独裁者として君臨した人物

グルジアは、黒海東岸に位置する共和国で、ロシアやトルコ、アゼルバイジャンなどの国々と国境を接しています。

かつてはソビエト連邦の構成国の一つでしたが、1990年代初頭にソビエト連邦が崩壊した後は、独立国家となりました。

かつては、ソ連の支配下にあったとはいえ、その期間は、約200年間と比較的短いものでした。

ソ連やロシアと言うと、非常に寒い国というイメージがあるのですが、この国は他のソ連邦の構成国とは異なり、温暖で過ごしやすい気候が特徴です。

かつては、帝政ロシアの上流貴族や、ソ連のエリート官僚が保養のために訪れたほど、とても豊かな地域です。

この地域で収穫されるワインは、世界的に有名で、世界最古のワインとも言われるほどの歴史を誇っています。

このように、グルジアは、旧ソ連の構成国の中でも、やや異質の存在と言えるでしょう。

この国出身の有名人のなかで、一番に名前が挙げられるのは、ソ連の指導者だったスターリンです。

恐怖政治をしいて、長期間にわたり独裁者として君臨したスターリンですが、彼はモスクワなどの中心地からは遠く離れた、ソ連の中でも異彩を放つ地域の出身だったのです。

彼の統治は極めて過酷で、とても風光明媚で温暖な地域で生まれ育ったとは考えにくいほどです。

しかし、非常に貧しい生まれ育ちだったとのことなので、グルジアの中でも最下層の苦しい生活を強いられていたのでしょう。

貧しい少年時代の反動からか、大人になると非常に強権的な人物になり、ライバルを排除して権力者の地位に登りつめました。

敵対する人間は全て逮捕し、強制収容所に連行するか、処刑するという残虐な面も持ち合わせていました。

彼の最大の功績は、第二次世界大戦で侵攻してきたドイツ軍を撃退したことですが、それ以外にはあまり褒められるべき業績は残していません。

むしろ、弾圧や虐殺などの暗黒面で有名な人物なので、あまり彼のことを自慢できる人はいないかもしれません。

スターリンとは反対に、手放しに賞賛されるべき有名人は、バレリーナのニーナ・アナニアシヴィリです。

彼女は、ロシアバレエ団のスターでしたが、その後アメリカに移住し、欧米諸国で熱狂的な支持を集めました。

彼女の魅力は、強靭な足腰のバネを生かした高いジャンプと、しっかりしたテクニックにあります。

また、演技力にも定評があり、数々の名舞台を披露しました。

先年、惜しくも引退を表明しましたが、今でもグルジアで最大のスターと言えるでしょう。