退避の勧告が出され可能であれば渡航を避ける

グルジアは、西アジアの北端に位置する共和制国家であり、ワインの生産が盛んな国として知られています。

ロシアとの関係が悪化したことによって、これまでの「グルジア」というロシア語表記から「ジョージア」という英語表記へ国名を変更する手続きを進めており、日本もこの要請に応じる動きを見せていますが、現段階では、まだグルジアと呼ばれることが一般的です。

さて、この国はかつてより治安の悪化が著しい国としても有名だったのですが、では現在の治安情報はどうなっているのでしょうか。

これについて外務省の海外安全ホームページでは、国土のほぼ全体を「十分注意してください」のエリアに指定しており、南オセチア地域、アブハジア自治共和国地域に関しては「退避の勧告」が出されるようになっています。

そのため治安情報については、決して良いとは言えず、むしろ可能であれば渡航を避けるべき状況にあると言えるでしょう。

これら二つの地域に関しては、2008年にロシアとの大規模な軍事衝突が発生しており、衝突の際に地雷の埋設やクラスター爆弾による攻撃が実施されました。

現在では、こうした攻撃は行われていませんが、地雷は依然として埋設されたままになっているうえ、着弾したクラスター爆弾の中に相当量の不発弾があったとされ、立ち入りは非常に危険な状況になっています。

加えてこの地域では、周辺住民の身柄拘束事案も発生しており、グルジア政府も安全を保証できない状況にあります。

よって、どのような理由があっても、これらの地域に立ち入ることは避けなくてはなりません。

ではこれらの地域以外であれば問題はないのかというと、先にもふれたように、この国は比較的治安が不安定な国となっています。

テロなどの事件は報告されていないものの、日本人旅行者が駅や路上でスリ、ひったくりの被害に遭ったというような報告は相次いでいますし、中には路地裏に連れて行かれたのちに顔面を殴られ、ナイフで刺されたうえで所持品を強奪されるというような事件も発生しています。

特にこうした犯罪の多くは、現地人が親しげに話しかけてきた後に行われています。

友人になったと思った相手が犯罪者であり、飲酒後に現金などを盗まれるという被害も相当数が報告されていますから、飲食の際には細心の注意を払い、人通りの少ない所には絶対に立ち入らない、現地人に声をかけられても絶対についていかないなどの自衛の精神が必要となります。

もしグルジアへの旅行を計画している際には、常に最新の治安情報を確認することを徹底し、万が一の際に相談できる連絡先などの確保を行うように注意してください。